創意の道程#2
Camera:Leitz minolta CL Lens:Rokkor 40mm Film:Kodak collorplus400
写真はある日のLaZONEの風景。このレンズとフィルムは暗い室内向けでは無かったが、この日は室内に光が沢山入っていたので明るく撮れてます。
前回は発想の準備段階の話を書きましたので今回は発想、つまりデザインについて描きます。
先ず企画によってデザインへの取り組みは大きく変わります。ここではgogakuのコレクションを作る時の事を中心に書きたいと思います。
僕の場合は少し特殊かもですが、コレクションで作りたい方向性を決めてから具体的なアイテムの割り出しとデザインという流れなのですが、その前に時間をかけて考えるのがコレクションのタイトルです。つまり言葉です。タイトルというのはコレクション全体の趣旨なのでこの言葉にデザインの先頭を歩いてもらう必要があると思ってます。なのでここは少し時間をかけて降ろす。つまりコレクションで作るアイテム全てのデザインのスタート位置を確定する作業という事になる。デザインを考える時はそれが具体的になるにつれ専門的な知識を用います。その作業は普段からしている事なのである種簡単なのですが、この最初に言葉によるスタートの設定は発想や創造そしてセンスを問われるので本当に大切だと思う。単発ではなくコレクションにする以上大切な事は一貫性だと思う。つまり統一感です。デザイナーというのは作りたい物なんていくらでも発想出来る。コレクションというのは発想で散らかったアトリエを整理整頓して綺麗にパッケージした物作りです。僕は年に1,2回はそれくらい緊張感を持った物作りをするのが楽しいと思っている。
今回はコレクションのデザインについて書いてみましたが、単発で作る服やオーダーで作る服やOEMで任された場合等状況によって様々です。コレクションはその中でも一番時間をかけれて、自分の表現に向き合えるとても贅沢な物作りだと思います。単発の制作やオーダーやOEMの制作ではもっとスピードが必要になるので服飾的な知識やテクニックが必要になる。それはそれで楽しいお仕事です。
一つ最後に言える事は、このデザインという仕事は服飾において最も重要であるという事。そして深いです。職業的な肩書ではなく、デザインをするという事の意味を理解し自分にインストールするのは簡単な事ではない。デザインとは作業ではなく発明であるという事を理解する必要がある訳です。
服飾はアートなのか?商業なのか?という議論は昔からあると思いますが、このデザインという段階では紛う事無くアートだと思います。
次回は型紙制作(パターン)について書きますね