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デザインの行方—後編—

2026.08.16 #News

Camera:Leitz minolta CL   Lens:Rokkor 40mm     Film:Kodak collorplus400

最近シンプルにデザインされていないメンズシャツを縫い上げた時に充実感を感じる。今の僕の服飾人生この縫製から始まったんだと、あの時あの未だ何も始まって居なかった2007年頃。あの時神戸のアパートの1室で必死でこの縫い方を練習していた。「本縫い仕上げ」この縫い方さえ身に着けば俺は人生の大海原に出航出来る、そしてその先にたどり着く世界は夢に描いた新世界なのだと。

実際にそこから人生は目まぐるしく変化し場所も神戸ではなく今現在熊本県の阿蘇にいる。あの時想像した事は全てやったと思う。そして服作りの方も大きく変わった。デザインという能力を身に着け色々な作り方にチャレンジしながら脳内を具現化出来る様になった。

そして今だ。

改めてシンプルな服作りに惹かれている。本縫い仕上げのシャツ。この完成されたスタイルを深堀し研究したいと思ってしまっている。縫いもあるのだけど、ディテールとカット(デザイン)の可能性について僕なりに答えを出したい。僕の服作りでずーっと傍にいるシャツ、もっと言えば本縫い仕上げのシャツ。僕の人生のカルマである。再びこのカルマと正面から向き合いたくなった。

僕が良いと思うシルエットとディテールの持つ可能性は研究する価値がありそうだ。

20年前から持っている情熱の灯は全く衰えていない。そして今の僕は20年前に持ってなかったものを沢山身に着けている。

今こそ初心に戻る時なのだと思ったしまたそこから始める服作りの未来はどうなるのかワクワクする。