gogaku

本縫い仕上げ

2026.10.05 #News

camera:Leitz Minolta cl  lens:Rokkor 40mm film:Kodak Collarplus400

あたりまえですが、やはりフィルムで撮った写真は良いね。今カメラに入っているフィルムをしっかり使い切って早く現像したいな~。

さて、最近は道具の事をblogで書いてますが今日は縫製の事を。

シャツ作りと言っても色んな作り方があってどれがどうというつもりはありません。ただ僕がこの仕事を始めた時に憧れ習得し拘った作り方が”本縫い仕上げ”という仕様になります。服作りにおいて絶対的に付きまとう事は裁断した生地の端の処理です。生地というのは縦糸と横糸で織ったいわば糸の集合体でそこに鋏を入れると当然その糸の繋がりが崩壊します。いわゆるほつれというやつですね。糸がほつれるとそこから生地の崩壊が始まり極論生地は糸に戻ります。わかるかな?つまり生地を裁断すると言事は裁断箇所がほつれない様に処理する必要があるという事です。これが服作りの絶対条件なのです。

生地の端の処理は色々な処理方法があるのですが本縫い仕上げでは縫い代に工夫をして中に織り込んで上から更にミシンがけをして仕上げます。折伏せ縫いともいうこのやり方はメンズシャツに最適で裏まで美しい縫製の仕上げりになるし強度も上がる。手間と技術が要りますが僕はこの仕様に拘りました。

じゃあ全部この仕様で作らないの?って思うのですが、それはまた違う話で、向き不向きはあります。本縫い仕上げのデメリットは表にステッチが出る事です。メンズ服ではこの表に出るステッチはデザインの一部になるので良いのですが、レディース服には不向きです。あまりステッチが沢山入っているレディース服は綺麗じゃないからね。

分厚い生地での洋服制作にも本縫い仕上げは難しい、追って伏せるやり方にはアイロンで抑え込めてミシンで縫える厚さでないと物理的に無理が生じる。

安売りのシャツなどは「本縫い風」に仕上げているシャツも見かけます。商売の観点から見るとそれもわかる。けどねやっぱり良いとは思わないな。

良い生地と良い縫製と良いシルエットが伴うシャツは正直安くはならないけど良い物着る事をお勧めします。

だってそういう人生でしょ?